「演武」は日常的な稽古の延長線上にあるものではありません

演武大会は合気道の花…檜舞台ですが、演武は合気道の美しさ、素晴らしさを世間に知らしめる一つの広報宣伝活動ですから、観客受けを狙って、些か技を誇張し、派手に、華やかに見せる工夫がこらしてあります。

日頃、道場に於ける稽古では派手に「受け身」を取ったり、効いてもいない技を、さも効いた様なふりをして、倒れたり…なんて事は致しません。極めて地味で地道な稽古の繰り返しです。

昇級、昇段審査会こそが日常的な稽古の延長線上にあるものです。評価されるポイントは技の精度、熟達度合いであって、審査会は「華麗な演武」を披露してもらう場なんかではありません。

合気道家は正確な技さえ身に付けていれば、見せようと思えば、幾らでも「華麗な演武」を見せる事が出来るものです。

ここのところを混同して、普段の稽古の場で、わざとらしい振る舞いに及ぶ人が合気道の世界には時折り見掛けられますが、ほめられた行ないだとは決して言えません。

修行者は勘違いしない様に心掛けて下さいね。 

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